最高の素材=航空宇宙産業用グレードのアルミニウム、バイクに適した形=Gradientチュービング、そして良いデザインと品質の高い製造が揃わなければ、優れたバイクはできない。最高の材料を揃えても、調理が悪ければ良い料理にならないのと同じだ。ボイドフリー溶接は、クラインの優れた点のひとつで、ゲーリークラインがどのようにバイクフレームの弱点をクラインの強みに代えていったかを表す代表例だ。
少しの汚れや湿気、また溶接の為の高温で添加物が変質し、溶接部分に小さな気泡が発生することがある。この気泡は、バイクフレームで最もストレスが掛かる溶接部分の強度や耐久性を低下させる。下手な溶接、不十分な溶接技術の為、フレームに多くの不具合が起きる。良い溶接がバイクの寿命を延ばすのに必要不可欠であることをゲーリーは知っているので、クラインはボイドフリー溶接でフレームを溶接している。
ゲーリーは、クラインのフレームになるGradientチューブを開発しただけではなく、フレーム作りの為、いくつかの設備と独自の製造工程も開発した。彼自身が、アルミニウムフレーム溶接を数年間行い溶接につき理解した後、現在のクライン
フレームを作る為の理想的な製造工程の組み合わせを開発した。秘密は独自の溶接工程。その後、熱処理過程で強度を増し、徹底的な品質検査で厳格なフレームアラインメント公差を保持させる。ゲーリーは、この溶接面がスムースかつ見た目にも美しく、又構造的にすぐれている溶接方法を製造工程に組み込み、素晴らしいフレームを作り上げることに成功した。
クラインの溶接工程は大変進んでいる。工場の職人達は、完成後に溶接の手直しをする必要がないことからも、そのことが判る。多くのバイク製造業者は、フレームの見栄えだけを良くする為に、溶接面の凹凸をヤスリで削り取る。これは、表面の醜いものを取り去る抱けでなく、実際には接合部をも弱くする事になる。
けれど大丈夫。クラインのボイドフリー溶接は、岩でごつごつしたシングルトラックや、荒れた道の衝撃に耐えフレームの性能を100%引き出す。大事なことは、あなたの能力の限界を超えないようにすることかもしれない。